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フォワード日和

はしもとの日々雑感①

投稿日時:2016/11/01(火) 23:10

 「指揮者先頭 率先垂範」とは、海上自衛隊に旧海軍からの伝統として受け継がれている、精神というか標語というか、そんな感じのものだ。「伝統墨守 唯我独尊」とたとえられる海上自衛隊にあっては、旧海軍から受け継がれている伝統はいくつもあるのだが、ラグビーに通じるものがあると思うので、紹介しておく。その詳細をここでは説明しないが、要は「上の者が先頭に立って、『我に続け!!』と背中で引っ張ること(が大事だよ)」と解釈するのが適当だろうと思う。(私と同じく歴史好きな方は、日本海海戦について詳しく調べると、その言葉の意味するところをより深く学べるはずだ。)
 ところで、「学ぶ」というのは「まねぶ」つまり「真似る」という意味の古語に由来があるというのは、割と有名な話だ。勉強でもスポーツでも、初心者のうちは、先生やコーチが教えてくれたことを見よう見まねでやってみるところから始まると私は思っている。いわゆる「デキるなコイツ」というヤツは、要領を得るのがうまくて、真似るコツというか、そういうものをつかむのがうまいヤツのことをいうのではないだろうか。
 さて、ウンチクを延々と垂れてきて、何が言いたいのかというと、「後輩は先輩を見て育っていく」ということだ。良くも悪くも、グラウンドの中でも外でも、後輩は先輩を見て育つ。初心者が多い防衛医大ラグビー部では、特に「先輩」の役割が大きいように思う。彼らは、先輩を見て、学び(=マネしながら)育っていくのだから。たとえて言えば、「先輩」はラグビーの教科書といったところだろうか。(グラウンドの外で、教科書のような存在の先輩がいるかどうかは、後輩諸君の判断に委ねる...。(笑))
 最近、タックルがうまくなりたい、と思ってか、何名かの1年生が決まって私が持つタックルバッグに入ってくるようになった。彼らの、うまくはないけれども、ひたむきなタックルに、感じるものがある。
 フランカーとして私が残せるものがあるとしたら、それはタックルかもしれない。小さくても、大きい相手を一撃で仕留める、低いタックル。魂のタックル。私がラグビーを始めた原点。
 残り1ヶ月、背中で彼らを引っ張りたい。
 
 
 
 
 
 

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