リレー日記

Heidelberg近況報告

投稿日時:2009/07/18(土) 02:51

みなさん、こんにちは。ご無沙汰しております魚住です。新入生も部員9人・マネさん4人が入部し、ますます活気づいているようでうれしい限りです。壮行会・空港への見送りもありがとうございました。訓練でしょうか?新規書き込みが滞っているようですので、割り込み致します。

まず鷲見(24期)・監督代行の防衛医大赴任決定をお祝いしたいと思います。そして彼が脳神経外科専門医試験に合格できるよう、現役のみなさんはサポート(試験前日の飲み会等???)してあげて下さい。

さて、51日から留学しているドイツ、ハイデルベルクより近況報告致します。

Heidelberg大学はドイツ最古の大学で、過去7人のノーベル賞受賞者を輩出しています。(恥ずかしながら、こっちに来てから知りました。)私はその大学の付属病院の脳神経外科に留学させてもらっています。

今回の留学は私が所属する脳神経外科の島教授のご紹介で実現しました。島先生は、Heidelberg大学脳神経外科主任教授のUnterberg教授とアメリカ留学時からのご親友で、25年の家族ぐるみのお付き合いだそうです。島先生とUnterberg教授の信頼関係のお陰で、留学中Unterberg教授には、いろいろと気にかけて頂いております。やはり何事も信頼関係が大事だと痛感しています。どこの馬の骨かわからない外国人を、簡単に受け入れてもらえる施設はありません。チームが勝つためにはこの信頼関係の醸成がどのスポーツよりも大事なラグビー(チームスポーツの中で最もプレーヤーの数が多い)は、この信頼関係の重要性を学ぶ上でも最高です。

組織のトップが気を配ってくれるとはいうものの、やはり自分の仕事の環境を整えるためには同僚との調整は重要です。そのために語学はもちろんです(これは後で別途述べます)が、交渉力というか、social skillはもっと重要です。相手の立場を考慮しつつ、自分の意見を相手にしっかりと伝え、相互にとってhappyな解を見出さなければなりません。ここでも一人ひとりの個性を尊重しつつチームがまとまり、みんなが一つの目標に向かって切磋琢磨するラグビーというスポーツは、社会人としてのsocial skillを身につけるのに最適だということを再確認しました。

ここヨーロッパで日々の生活において痛切に感じることは、英語が出来るのはヨーロッパの人にとって当たり前だということです。もう少し具体的に言うと、ヨーロッパ内では国境を越えた人の往来が頻繁に行われるため、バイリンガルは当たり前でトライリンガルでも普通です。ドクターは当然で、私がよく行く近所のガソリンスタンドのおっちゃんやスーパーのレジ打ちのお姉ちゃんも完璧な英語をしゃべります。ある日公園で息子・娘と遊んでると、8歳(後で何歳か聞いた)の男の子からドイツ語で話しかけられたので『ごめんね。おっちゃん、ドイツ語うまくしゃべれへんねん。』とドイツ語で答えました。すると『OK. What time is it now?』と英語で聞きなおしてくれました。また、かみさんがスペイン語で『一期一会』ってプリントされたTシャツ着て子供を幼稚園に迎えに行ったら、幼稚園の先生から『あら、そのTシャツいいこと書いてあるわね!』って言われたそうです。だから12年生のみなさんは本田先生の英語がきついとか言ってる場合じゃありません。是非さらっと乗り切って欲しいと思います。

近況報告と言いながら、今回は雑感を書いてしまいました。次回仕事が軌道に乗りだしたら、日常生活を交えつつ近況報告したいと思います。

部員のみなさんは、怪我のないよう強くしなやかな体づくりと、決してくじけない強い精神力を磨いて、夏合宿、秋のシーズンへと繋げて欲しいと思います。過程も大事ですが、自分に厳しく、後輩と先輩にはもっと厳しく、常に結果(勝利)を追求して下さい。

最後に、益子部長、鷲見監督代行、青戸コーチ、久米村コーチ、矢野コーチ、OBの先生方の日頃からのご支援に深謝致します。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

アウトバーンを輸送されるベンツのパトカー

 

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