フォワード日和 2016/12

年末大一番

投稿日時:2016/12/23(金) 23:43

師走も暮れにかかり年越しまで残すところ僅かとなりました。
あの公式戦最後の大決戦から早一か月が経とうとし、多くの方々はオフシーズンを満喫しておられると思います。
私も日々襲い来る試験やレポートに苦戦しつつも、お休みを楽しんでおります。
しかし本日十二月二十三日金曜日、私は本年の集大成を懸けたもう一つの大一番に挑んで参りました。



茶道部のお茶会にて初めて一席亭主をし、お茶を点てて参りました。


改まるのは止めますね。
僕はラグビー部の他に文化系の部活として茶道部に所属しています。
似合わないとかなんとかよく言われますが、茶道部です。一年生の最初から入っています。何ならラグビーに入部するより早く決めました(笑)
本日はその防衛医大茶道部の外部でのお茶会、寿風会が航空公園の彩翔亭というところで行われていました。
この前の並木祭でも茶道部はお茶会を催していましたが、自分がラグビー部の模擬店で店長をしていたため参加できませんでした。
今回はそのリベンジです。
僕が担当したのは薄茶で、今年は立礼にて御点前致しました。
薄茶というのは、大体皆様が想像するお茶と多分同じです。
もう一つ濃茶というものがありますが、これはお茶が泥みたいになっています。詳しいことは、まあ、勉強したら書くかもしれません。
立礼は「りゅうれい」と読みます。
お茶といえば正座、ですがこの立礼では椅子に座ります。正座はしません。FWに優しいです。嘘です。デブに優しいです。


さて自分の出番となり御点前をするわけですが、終始緊張しっぱなしでずっとアワアワしてしまいましたorz
作法的には間違いなく滞りなくやりきることができたのですが、手は震え汗は吹き出し今にもお道具を落とすのでは、といった具合でした。
後ほど「お茶の席では何があっても動じない心を養うことも大切」と先生から助言をいただきました。
うーん。がんばりまーす。。。


実はラグビー部と茶道部を兼部している学生はもう一人います。第一学年の高橋学生です。
彼は今日半東(亭主の代わりに色々する人)やら水屋(お菓子やお茶を用意する人)やらに駆け回ってくれました。お疲れ様です。
さらに今日の会にはまたまた第一学年の井階学生もお客に駆けつけてくれました。ありがとう!


本日はぽかぽかと過ごしやすかったのですが、まだまだ寒い日は続きます。
体調を崩して年末年始を台無しにせず、年明けすぐの新チームの始動をいい形で迎えられるよう気を付けましょう!
よいお年を!!
























追記:クリスマスは楽しく過ごせればそれでいいじゃないですか

はしもとの日々雑感⑫

 written by 橋本 悠 投稿日時:2016/12/06(火) 10:59

『はしもとさんご出身は?』
『東京です。』
『え?』
 
『はしもとさん血液型は?』
『AB型です。』
『あ~。』
 
 上は、自己紹介の際によく起きる会話だ。はしもとに投げかけられる『え?』や『あ~。』という発言の真意はともかく、今年の早明戦も『え?』や『あ~。』の連続だった。主にレフェリングに関して。試合後に明治の丹羽監督もレフェリングに対していろいろ言っていた。緊迫したゲームだっただけに、レフェリングに問題があったとすれば残念だ。まぁ、終わってしまったものをごちゃごちゃいうのはノーサイドの精神に反するので、これくらいにしておこう。
 そもそも、ラグビーが始まったころ、レフェリーは存在せず、反則が起きたかどうかは両チームのキャプテンの話し合いによって判断されていたらしい。それから時を経てレフェリーが存在するようになったけれど、30人もの人間が競技するなかでレフェリーが1人しかいないというのはなかなか興味深い。当然、レフェリーも人間だから、すべての笛が正しいとは限らないし、レフェリーが笛を吹かなければ『反則』にはならない。かと言って、レフェリーが見ていないなら何をしてもいいのかというと、それは間違いだ。紳士の国イギリスで生まれた紳士のスポーツは、時代を経てルールが変わっても、その精神を現代まで失わずに残している。(World Rugbyの『ラグビー憲章』を参照!)だからこそ、多くの人を感動させ、こんなにも魅力あるスポーツであり続けられるのだろう。
 この精神は、社会に出ても通用するものだと私は思っているし、医療の世界ではなおさらだと思う。disciplineがなければ、lawを守っていたとしても失格という点で。(もちろん、lawを守らなければ、sin bin/sent offになってしまう点でも、ラグビーも社会も医療も一緒だ。)一時期、ラグビー部員の不祥事がニュースをにぎわせたが、ラグビーというスポーツをやっているからこそ、そのような事件は残念でならない。
 『他人が見ていなくても、自らを律してプレーする』ことがラグビーには求められているし、そう信じられているからこそ、ラグビーのレフェリーは1人しかいないのだと思う。
 高校や大学では花園や大学選手権がはじまり、これからの時期はテレビやラグビー場で試合を見る機会も増えると思うが、ぜひ、プレーだけでなく、それ以外のことにも目を向けてみてほしい。
 
 

投稿日時:2016/12/04(日) 21:20

今年僕は鼻を三回折った。
他のどこの骨も折らなかったが鼻だけ折った。
軟骨ではなく普通の骨の部分(鼻骨)もポッキリ折った。
処置後が痛々しい(通称メタグロス)ことで知られる鼻の整復であるが、今回はそれを記憶に新しい三回目の骨折をベースに書こうと思う。

まずCTを撮る。これによって鼻の断面を見る。
形成の先生に「年内に(鼻の)画像が三枚もある人なんていないよ」と笑われた。
骨折線は一回目と二回目がほぼ同じ、三回目はほぼ同じかつ新しい場所にまで骨折線ができていた。
だいたい他の部位では「折れると強くなる」というのが専らな気もするが、鼻はそうでもないらしい。

さて整復本番である。
耳鼻科で受けたときは椅子に、救急で形成の先生に診てもらった時はベッドに寝かされた。
主な流れは「麻酔→整復→ガーゼ詰めとプロテクター作り」だ。
まず麻酔。麻酔薬のついたガーゼの紙縒り又は綿棒を鼻腔の「奥」に突っ込む。

正直これが一番痛い気がする。

予想を遥かに超えた深さまで突っ込まれる。
脳天に突き抜ける激痛。
異物による圧倒的違和感。
半年ほど前に解剖学を学んでしまったせいで脳内に断面図がフラッシュバックしたものである。
三回目に関しては骨がバッキバキに折れていたせいで綿棒が突っ込まれた瞬間骨板が動いたのを感じてしまった。
しかもえらく勢いよく突っ込むのである。
確かにのろのろと入れた方が痛い時間が長いので困るのだが、不意打ちを喰らって思わず叫んでしまったァッー。
「外から注射しましょうか」「いいねえ」
というテンポの良い会話から外からの注射も決定。
息つく暇もなくズブリ、もう何でもこいである。

骨折して形が崩れているものを整える。
鼻骨はアーチ状なため、陥没している場合は「下から持ち上げる」必要がある。

麻酔付き綿棒を引き抜かれ、入れられた時とは異なる鈍い痛みを感じて麻酔の効きを体感する。
ここで取り出されたのは銀に輝く大きなペンチ的何かである。
そう、「下から持ち上げる」ために骨をこの道具でつかみ、引っ張り上げるのである!
麻酔がかかっているとはいえ痛いものは痛い。
両の拳を固く握り、激しい鈍痛を堪える。
涙が溢れるが構っている場合ではない。
鼻の中心線を整えるため牛の鼻輪のようにペンチがつかむ。
南無三!激しく右へ引っ張られた!

整復が終わると久方ぶりの新鮮な空気が鼻腔を突き抜けていく。
まるでタイガーバームを鼻の下に塗った時のような爽快感に安心を覚える。
「まあすぐ埋めるんですけどね(笑)」
鼻の爽快感を伝えた瞬間にこの仕打ちはひどいんじゃないかな。
形が整ったとはいえ骨はかなり不安定な状態。
アーチの形を保つためにはやはり下からの支えが必要なのである。
そこで、薄手のガーゼを鼻腔にまた突っ込み、支えとする。
ガーゼの紙縒りがまたありえない深さまで突っ込まれていく。
先ほどの爽快感は跡形もなく消え去り、鼻呼吸は完全に封印されてしまうのであった。
外からはプラスチック製のカバー(鼻ギプス)を装着してもらう。
ホワイトテープで顔面に大きくバツ印を作って固定し、処置完了となる。

この鼻栓状態では完全に口呼吸になってしまうため、とても口が乾く。
また紙縒りが変な所に障っていると無限に鼻水が垂れてくるためとても汚い。
食事の際気味が悪くても許していただきたい。
そもそも鼻から空気が抜けないため食事は大変である。
まず味がさっぱりわからない。
何を食べても無味乾燥。辛味だけは痛覚なので辛さだけが増幅されてとても辛い。
咀嚼時には呼吸を止めなければならない。下手してたくさん頬張ろうものなら酸欠待ったなしだ。
嚥下の瞬間(特にスープ類)では耳から空気が抜けることもある。
多少食べるのがノロマでも許してほしい。多くの困難と闘った結果なのだ。

ただ今になって鼻で済んでよかったとは思っている。
鼻は顔の中心であり、少しずれていたら目に届いてしまう。
まだ治る見込みのある怪我で済んで本当に幸運だった。
来期はどこの骨も折らずにシーズンを終えたいものである。


※この処置はあくまで一例です






















追記:敵にやられるのはまだ許せますが味方に蹴られるのは納得いきませんよ。
    だからラック内のボール蹴っちゃうんじゃないかなあ。

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