マッシードリーム号 2009/10/31

先輩

 written by 益子 俊志 投稿日時:2009/10/31(土) 09:37

先日、早稲田の先輩と久しぶりに一杯やりました。その先輩は橋本裕一さんです。私が学生時代コーチをしていただきたくさんのものを教えていただきました。ラグビーのスキル的な質は向上しているのは認めるけど何か最近のラグビーに違和感を感じていると言った話から始まり、組織論まであっという間の時間でした。橋本さん曰く、「勝敗を超えた勝利を目指す」非常に難しい言葉ですが、ただ単に勝ち負けを争うのではなく、勝敗の先にあるハートの部分だと思います。どんなことをしても勝てばいいのか、そこに品格が存在するのか、相手に対して敬意を払っているか。そこのところを最近の指導者は教えていない。私は橋本さんのお父さん、橋本晋一さんにもお世話になりました。戦後ターザン橋本の異名で日本のラグビーを牽引した方です。私が大学2年のときの監督でした。愛情が溢れていて人間として懐が広くすべてを包み込んでくれる大きな存在でした。何も分からない若造を家に呼んでこれでもかというほど大盛りのご飯を御馳走になりいろいろな話を頂きました。親子2代にお世話になりここに私がいるわけです。いつもこのブログでも言っていますがラグビーは文化です。ただ身体を鍛えるスポーツではなく極限を体感することで人間の様々な部分が見えてくるのです。人間の性。素敵なところと醜いところ。そういった中で冷静に理性をコントロールして貢献することができるラガーマンを育てていきたいと思います。もう一度このようなことを思いながら今日のブレディスロウカップを見たいと思います。

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