マッシードリーム号 2010/12

確信の勝利

 written by 益子 俊志 投稿日時:2010/12/13(月) 12:11

予兆はあった。澄み切った青空のように心も穏やかであった。選手の目は自身に溢れ、これ以上ない舞台が整い、アップをスタート。
いつもと同じだが、チームにの空気が優しかった。試合前気合を入れるのも何か違う。優しいというのは気合が抜けているのではなく、すべての事はやってきた自信と達成感の表れである。私自身も全くと言っていいほど気持ちが穏やかであった。こいつらやってくれる。もう何も言うことはない。グラウンドで目一杯楽しんできてくれ。そんな気持ちで送りだした。最後の円陣。大きな声で校歌を歌う。今年から始めたものだが、一般の学生は卒業式くらいでしか校歌なんて歌わないのに、試合前自分たちを鼓舞し、防衛医大の誇りを背負って戦いに臨む。美しい。
これほどまでに練習でやってきたことが成果として表れるものなのか。ミスもない、ペナルティもない。前半を34-0。後半3トライ奪われるもそれを上回るトライを量産。そして最後のトライ。キックオフから流れるように展開。サポートは真後ろから深く。繋ぎまくる。そのまんま。ラックができてFWラッシュ、走りこんでポイント、FWが行くと見せかけて長さんトライ。美しかった。感動。
今年一年いろんなことがあった。ラグビー部の連中も楽しいことなど少なく大変苦しいことばかりだったろう。毎年最後負けて涙し、その度にこいつらと関わらなければこんな悔しい悲しい思いしなくて済むと思いつつ、たった一回のこの勝利のためにまた始まる。この瞬間は何にも代えがたい金でも買えないほんとにほんとに貴重な経験である。それを学生と共有できたのは最高だった。
また来年、新たな目標に向かって突き進んでいく、そこでまた学生が成長するのをみることがこの上ない至福の時間となりそうだ。
感動を与えてくれた学生諸君に感謝感謝。

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