マッシードリーム号 2012/5/2

真剣勝負の場

 written by 益子 俊志 投稿日時:2012/05/02(水) 14:18

昨日の部活決定から一日、ラグビー部は7人の仲間が増えてホッとしているところですが、全体を見渡すと今年ほど傾向が顕著に表れた年はない結果となりました。ラグビー部は上級生の人格と努力でたくさん入部してくれましたが、多くの学生が入部したところとそうでないところは、土日、休日、長期休暇に練習をあまりやらないところが人気でした。逆に熱く練習に励んでいる部活は敬遠されたようです。男なら一つのものに燃えて完全燃焼して青春を謳歌したいと思うのは昔だったのかも知れません。現代の中で真剣勝負ってなくなってしまったと思っています。何か上手くいかなかったらリセットボタンを押せば最初からやり直しがきく。壊れたら新しいものを買えばいい。そんな世の中で真剣勝負は学生スポーツしかないと思っています。昨年あそこでこうしてれば勝って2部に上がれた。「れば、たら」を言っても仕方ありません。やり直しが利かないのがスポーツの現場です。どんなに頑張っても負ければ終わり。だからそのために毎日毎日練習するのです。そして勝って泣いて負けて泣いて青春するのです。遊ぶ時は思い切り遊ぶ、練習するときは真剣に、勉強は真面目に。オン・オフの切り替えを上手くして充実した学生生活を送る。卒業して医療現場は真剣勝負の場です。やり直しが利かない命をかけた現場なのです。そこにチームワークとリーダーシップを発揮し任務を完了させる。このような訓練を学生時から反復する。絶体絶命の状況でも冷静に判断し決断する、それがラグビーなのです。だから私はラグビー部の卒業生の医者は信用しているのです。昨日言った「いい医者」とはこのような医者の事です。学生時代真剣に何かに取り組まず危機的状況を自分自身またはチームで乗り越える経験を積まなければ、いざという時パニックになって終わりです。最近学生が勉強以外の場面で安きに流れる傾向は憂う事です。学校の空気をラグビー部が変えて行って欲しいです。その原動力になる新しい7名の同志に改めて歓迎の意を表したい。

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