リレー日記 2009/4/21

ラグビー精神

 written by 益子 俊志 投稿日時:2009/04/21(火) 18:04

益子です。久しぶりの登場です。4月に入り桜の満開の写真も撮ることができ、新入生も元気に入校し活気のある春は大好きです。学生は新入生のクラブ獲得で張り切っています。僕のラグビーに対する思いは、ただラグビーがうまくなるチームが強くなるだけのためにやるものではないと思っています。ラグビーは格闘技といわれるようにとても激しい身体のぶつかり合いもあり、喧嘩にならないのが不思議です。(たまに乱闘はありますが)人間には闘争本能があります。それを理性でコントロールしているわけです。その理性を失うと殺し合いになるのです。争い事(すなわち戦争)を起こさせない平和な社会を作るためには、すべての人がこのようにうまく理性をコントロールすれば人類みな兄弟になれるのです。しかし、そういった訓練は普通の生活ではできません。人間は身体が疲れてきたり、きつくなったりするとわがままになります。そこで自分を強く抑えられたり、他人のために動くことができるか。それがラグビーなのです。自分はトライしなくても誰かがとってくれる。自分は防御に徹するとか派手でなくていいのです。役割分担があるからです。社会も同じです。自分がリードしなくてはいけないとき、サポートに回らなければならないとき、状況によって変化します。瞬時の判断と決断も要求されます。それを少しずつ少しずつ身体で覚えていくのがラグビーです。クラブには小さな社会構造もできています。そこにきちんとした秩序があり先輩後輩の強い絆が構築されるのです。ラグビーは同じチームメンバーだけでなく対戦した相手とも友情が生まれます。これは試合で真剣に戦いお互いに敬意を払っているからです。それがラグビー精神の本流です。レフリー対してでも同じです。最近、レフリーに文句を言ったり罵倒するような言葉を耳にします。それもトップチームからです。情けない話です。我々防衛医大ラグビー部では絶対にありえません。そこだけは他のチームに負けていないところです。

新入生も在校生ももう一度自分を見つめなおし、真のラグビーとは何か考えて新しい年度のスタートにしましょう。

次は第二大隊指導官山中2等陸佐お願いします。

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