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ブログ 2009/10/6

新潟トキめき国体[マッシードリーム号]

 written by 益子 俊志投稿日時:2009/10/06(火) 18:53

10月2日から新潟トキめき国体に行ってきました。埼玉ラグビー成年チームの監督して参加しました。メンバーは県内のクラブチームの選抜です。みんな仕事をしている中で週末プレーを楽しんでいる人達です。それでも代表ですから普段と違った勝利を目指すという目標設定をして練習を積んできました。1回戦は広島との試合でしたが、試合の入り方がアップから何かふわっとした感じがしていました。案の定序盤からミスが目立ち相手に先行されその流れをこちらに戻すことが出来ず、7-50で完敗しました。選手はそれなりのキャリアを待っています。5位7位決定戦では何としてでも勝つという思いを持って臨んでもらいました。もちろん事前のミーティングでも試合の入り方を強調しました。相手は強豪愛知でしたが、巨漢FWのプレッシャーに耐え、素晴らしいディフェンスで前に出て少ないチャンスを生かしトライを取りました。途中シンビンでSHという大事なポジションが欠け14人になっても慌てませんでした。最終的には34-14で勝利しました。埼玉としてはベストゲームです。1回戦とは全く違ったチームに見えました。つくづく試合の入り方、試合前の心構えが大事だということを痛感させられました。これはどのレベルでもあることです。1999年ワールドカップ準決勝でN.Zとフランスが対戦しました。私は、ロンドン・トウイッケナムで観戦していましたが、試合前のアップを見ているとN.Z が何か緊張感がなくふわっとした感じがありました。その試合の数か月前には30点差以上あけてN.Zが勝利していました。結果はフランスがダブルスコアで勝ちました。彼らはメンタルが大事だということは百も承知だったはずです。そのような空気がチームに蔓延したらどうしようもありません。一人ひとりがしっかりと気持ちを作って臨まないとベストな試合はできない。また思い知らされました。

もう一つ、いい話を。今回の国体の会場は新潟県新発田市でした。新発田は酒蔵の多い所でその一つの菊水酒造の経営者で今は引退しましたが大学の大先輩がいます。高澤英介さん今年で80歳になります。あまりお身体が調子いいわけでありませんでしたが、我々が国体に出場すると連絡するとわざわざ宿泊している月岡温泉まで足を運んで頂き埼玉のスタッフも交えて楽しいひと時を過ごしました。高澤さんは昭和29年大学卒です。まだ私など生まれていない年代です。それが同じ話題で盛り上がって楽しめる。これがラグビーの醍醐味だろうと思います。私もいつもお会いしているわけではありません。それなのに久しぶり感がなく、本当に楽しかったです。ラグビー仲間絆は強すぎます。

 

 

ラグビーの歴史と文化[マッシードリーム号]

 written by 益子 俊志投稿日時:2009/10/06(火) 18:18

9月27日夜に埼玉県ラグビー協会コーチ委員会主催による講演会がありました。そこに日本ラグビー協会名誉会長の日比野弘氏をお迎えし、「ラグビーの歴史と文化」という演題で話していただきました。先日、医歯薬リーグの主将会で私も話しましたが、ラグビーは独特の文化を持ち、ただ勝てばいいという勝利至上主義に最近のラグビー界はなっているのではという危惧がありました。ラグビーはサッカーと違いワールドカップの始まりは1987年にスタートしまだ6回しか開催されていません。それはラグビーは対抗戦の意識が強くトーナメントを行う考え方は薄かったのです。お互い試合をして友情を育むそれがラグビー文化なのです。日比野さんは、時代とともに変えていかなくてならないものと変えてはいけないものがあると訴えていました。ラグビー特有のスポーツ文化はいかにプロ化の波は大きくなろうとアマチュアの時代からの普遍的なものは私たちが継承していかなければならないと再認識しました。特に学生ラグビーにおいてはイギリスと日本の決定的な違いがあります。防医大の学生も先週まで試験で大変な時間を過ごしたようですが、私が英国オックスフォードに行っていたころですが、彼らは試験中だろうが勉強が忙しいとかレポートがたまっていようが、練習は休みません。それをなぜかと問うと、勉強は勉強。ラグビーは生活の一部だと。いくら忙しくても食事はするし風呂も入る。彼はそういう感覚なのです。日本の学生は勉強があるから練習ができない、ラグビーの練習がきついから勉強ができない。これは言い訳です。他競技でもそうだと思いますが、こんなことを言っていたら、いつまでも日本ではスポーツ文化が根付くことはできないでしょう。文武両道とは素晴らしい言葉ですが、私はいつも言っているのは、勉強とスポーツを同じ土俵にのせるなと。もっともっとラグビーが生活の一部に入り込んで行くことを願っています。

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