2018年シーズン総括

2018/12/11

 この度主将を1年間務めさせていただいた41期の得津が今シーズンを振り返らせていただきます。まずは今シーズンOBの先生方、内部外部の首脳陣の方々、日本大学歯学部ラグビー部の関係者の方、部員のご家族の方を初めとした多くの人の支えがあり現役部員は大きな問題なく活動することができたことをこの場で御礼申し上げます。
 遡ること一年、昨シーズンを4位で終え下2チームは入れ替わり実質最下位のチームとして自分のチームがスタートしました。今田先生も今年度より退職され益子先生、中谷元監督、久米村コーチ、森コーチ、妻鳥元部長と一人一人内部からはいなくなってしまいついに監督陣コーチ陣といった今まで自分らにとって常にグランドに毎日のようにいてくれた存在がいなくなってしまったこと戦術が大幅に変わってから結果が出ていないことへの不安、焦りが部員にも蔓延していることを感じ取ることができたのを今でも鮮明に覚えています。
 自分はその時、益子先生などから教わったいい医者になるためいい人間になるために正しい部作りができているか、ラグビーをするのはあくまでそれを構成する人間である限り、ラグビーよりもまずそういった部員全員のマインドを変えていかないとチームは再生できないのではないかと考えました。真の意味で自分のチームがスタートしたのはそこからだったのかもしれません。
 そうして何度脱線しかけてもチーム一丸の意味を常に忘れないために“SAME PAGE”をスローガンに掲げ、まずはグランド外での規律を徹底、上からの指導に下からのフィードバックを行うこと、グランド内では基礎プレーとチームの組織性を徹底して冬の時期を過ごしました。まだみんなが不安を拭えず望んだ春合宿、強豪の信州大学相手に自分たちのプレーが通用し、チームが一丸となり、そこでやっと自分たちのやっている方向性に自信を持つことができたかもしれません。
 しかしその後メディカルセブンズで準優勝したものの春シーズンは練習試合等で上手くいかず、自分も怪我していたのもあり暗中模索で練習に望んでいた部分も大いにありました。そんな時も部員はそっぽむくことなく自分の厳しい練習についてきてくれました。その甲斐もあって夏合宿では夏前とは見違えるような規律のあるプレーをみしてくれ、コーチ陣にOBの先生方にお褒めいただいた時は大変誇らしく嬉しかったのを覚えております。
 秋のシーズンがはじまってからも皆のフォロワーシップのおかげで自分が求めているレベルまであがってきてくれて4戦勝利を収め、準優勝することができました。しかし今年も筑波大には勝利することができませんでした。あのプレーがあのミスのせいで負けたなら涙の一つもでたのかもしれません。でも自分ら力を出しっ切ったのに勝利することができませんでした。今では自分が相手のレベルをもっと認識して逆算してチームを作るべきだった、試合でもああいったプレーの選択をすればよかったといった後悔が強く押し寄せてくるように思えます。
 長くなりましたが今となってはこの1年で自分も人間として成長できたのかもしれません。ただこの一年を自分の中で美化したくないのが現実です。主将としてできることはもうないですが、来シーズンはチームの最上学年としてチームに貢献できること見つめなおし、ラグビー部が強く、規律のある素晴らしい部活であり続けるためにできることに全力で向き合いたいと思います。 
 来年度もOBの先生方、日本大学歯学部の関係者、ラグビー部に関わってくださっている首脳陣の方、部員のご家族の方を初めとした多くの人に迷惑をかけることをあるかもしれませんが何卒宜しくお願い申し上げます。
平成30年度 防衛医科大学校ラグビー部主将 得津 礼記