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フォワード日和

はしもとの日々雑感⑬

投稿日時:2017/01/06(金) 19:14

 サボっていたわけではないが、かなり久々の更新となった。年が明け、卒業まで2か月を残すばかりとなった先日、海の制服が届き、袖を通してみて身の引き締まる思いがした。しかしながら、医師として、自衛官としての生活がすぐそこに待っているのだという実感はあまりなく、誰かのために働くことができるということに対する期待と自らに課される責任の重さに対する不安とが入り混じった不思議な感覚を覚えた。はしもとは立派な小児科医、スマートなnavyになれるだろうか?
 さて、ラグビーはと言えば、花園も大学選手権も残すは決勝戦。大学ラグビーでは、早慶明の3校はいずれも年を越すことができなかった一方で、同志社は10年ぶりに準決勝へコマを進めた。今年は、伝統校がもっと大学ラグビーを沸かせることを期待したい。
 最後に、正月に実家に帰って、本棚で目にした『米内光政』(阿川弘之著)から、いいなぁと思った言葉を。
 
人間と言うものは、いついかなる場合でも、自分の巡り合った境遇を、もっとも意義あらしめることが大切だ。
 
 私もそうだが、なにかうまくいかないことがあったとき、人間はそれを自分のおかれた境遇のせいにすることが多い。そうすれば、自分を完全ではないものの納得させることができるから。でも、世の中もラグビーと同じで、うまくいくことのほうが少ないのではないだろうか?そんな状況で、うまくいかないことを環境のせいにしていていいのだろうか?そのままではいつになっても自分の本当に求める姿になれないのではないか?その環境で過ごした時間はなんのためだったのか?そこにいた自分とはいったい何だったか…。いろいろなことを考えさせられる。
 私も、防衛医大に入って、小児科医になりたいと思ったころ、「部隊にはこどもなんて来ないし、そんなところで何年も働いてちゃんとした小児科医になれるのか?」とか、いろいろなことを考えていた。でも、自分がおかれた環境がどんなものであれ、一端の人間はきっちり仕事をする。今思えば、自分の境遇について心配している間に、自分を高めるべくできることはたくさんあったはずだが、自分はそれができなかったと思っている。
 よく「言い訳をするな」と言われるが、それは単に見苦しいからではなく、自らを否定することにもなるからなのだと思う。自分のおかれた環境・境遇に言い訳することなく、今年1年頑張って、小児科医、navyとしてのスタートを切りたい。
 後輩のみんなも、残された時間を、防衛医大という環境で、ラグビーというスポーツを通して、意義あるものにしてほしい。
 
 
 

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