マッシードリーム号

今日は何の日

投稿日時:2011/10/21(金) 12:39

1943年(昭和18年)10月21日、東京明治神宮外苑競技場(現在の国立競技場)で学徒出陣壮行会が行われた。従来、兵役法などによって大学・高等学校・専門学校(いずれも旧制)などの学生は26歳まで徴兵を猶予されていた。しかし、戦局悪化による兵力不足を補うために徴兵延期措置を撤廃し、理工系と教員養成系を除く学生が戦地に向かったのである。ニュース映像で見られる雨降りしきる中堂々と行進する学生に女学生が声援を送る。悲しい歴史である。その壮行会で演奏されている曲は「陸軍分列行進曲」である。呼び方は様々あるようだが「抜刀隊行進曲」などとも呼ばれている。この曲は現在でも警察や陸上自衛隊でも使われている。ああこの曲かあとわかるのは、陸上自衛隊中央観閲式典で行進するときの曲である。防医大学生は3年に一度参加する。今年はその年ではないが校内で創立記念日に向けて下級生を中心に訓練している。時代が変わっても同じ曲で同世代の若者が行進しているのは何か考えさせられる。しかし、全く違った想いで行進をしたであろうことは想像に難くない。早稲田大学ラグビー部の先輩も学徒出陣し散って行った先輩も少なくない。自分もプレーしたあの国立競技場の舞台でどんな想いで行進したのかと思うと、今の平和を感謝しなければ罰が当りそうだ。世界経済もなかなか上向きにならず日本も震災の影響で少し元気がないが、歴史を振り返り今ある自分の存在を見つめなおし、一人ひとりが世の中を元気するパワーを発揮して志半ばで散って行った先人に報いたい。

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