イマダの今だから言えること 2016/11

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第3戦 VS筑波大学

投稿日時:2016/11/13(日) 21:33

今日の日のことは忘れることはないだろう。
優勝を決めて喜びを爆発させる姿を目の前で見る屈辱を。
流した涙を。

「筑波大学に勝つ」
4月に防衛医科大学校に赴任し、ラグビー部に関わるようになってから何回この言葉を聞いただろう。
防衛医大ラグビー部の過去を知らない僕でも、この筑波大学という相手がこのチームにとって、どれほど重要な相手か十分すぎるほど理解できた。

さらに、今日の試合前の時点で優勝の可能性があったのは全勝の筑波大学と1勝1敗の防衛医大だけ。
特別な相手、特別な状況。
絶対に負けられない戦い。
激戦になることは必至。

そんな戦前の予想は裏切られることはなかった。


前半、筑波ボールのキックオフで試合開始。
いきなりノックオンからピンチを迎えるが練習してきたDFでピンチを切り抜ける。

そこから一進一退の攻防が続く。
息の詰まる試合展開。

そんな中、徐々にボールを保持する時間が長くなり、ペースをつかむ防衛医大。
いい流れで敵陣ゴール前まで攻め込む。
ラインアウトが乱れ相手ボールになるも、キャプテン湯浅が相手キックをチャージ。
そこから攻撃し、最後はSH杉山が先制トライ。

流れに乗って試合を支配したい、できそうな展開であったが、それに水を差したのがペナルティー。
事前の分析と違う相手の攻撃の前に、同じ反則を何度も繰り返す。。。

そして自陣に釘付けにされ、やはり反則からPGで3点を返される。

しかし前半終了間際に6年生武川のトライで12−3とリードしハーフタイムを迎える。

この日のために1年間苦しい練習に耐えてきた。
ここ1ヶ月の練習は本当に素晴らしかった。
あと30分やりきる。
チームが自信を持っていた。

前半、唯一の不安はペナルティー
今思えば、コーチとしてもっと的確な指示を出せたのではないかと後悔している。。

そして後半、やはりペナルティーに苦しめられることに。。。

後半も変わらず、粘りのDF、そして攻撃の継続。試合は防衛医大が支配しているように感じていた。
しかし、勝負所でのミス、ペナルティーを連続で起こしてしまい相手に1T1G1PGの10点を与えてしまう。
残り時間わずか。
ボールキープしたい局面でのミス。
最後も結局ペナルティーを取られ、ノーサイドの笛がなる。
12−13
1点差の敗戦。

差は1点かもしれない。
でも、グランドに広がった光景は1点という小さい差ではなく優勝を決めた者と逃した者の天国と地獄。

この試合に懸けていた。
誰一人手を抜いたものはいなかった。
選手のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。
でも届かなかった。

コーチとしての責任を感じる試合だった。
今日、繰り返したペナルティー
普段の練習からしっかりと落とし込みができていれば防げるものだった。
散々説いてきた準備の大切さ。
それができていなかったのは完全にコーチの責任
申し訳ないとか、そういう次元の話じゃない


優勝は無くなった。
でも、試合はまだ続く。
あと2戦。

後悔はしたくない。
やりきろう。
出し切ろう。
今日流した涙を無駄にしないために。

決戦は日曜日

投稿日時:2016/11/11(金) 14:04

「最後は気持ち」
これを否定する気は毛頭ないが、僕はあまり好きな言葉ではない。

勝ちたい気持ち、やってやるという気持ちなんていうものは、グランドに立つものみんなが持っているもの。
それがない奴はそもそもグランドに立つ資格なんてない。
つまり、【気持ち】は最後に頼るものではなく、グランドに立つ前提であるべきものであると考えているからである。

だから僕はあまり「最後は気持ち」という言葉を口にしないようにしている。

ただ、先ほども述べたように僕は気持ちを前提と考えているので、当然大切なもとして捉えている。

僕が学生時代を過ごした早稲田大学ラグビー蹴球部には全部員、コーチ、スタッフの思いを一つにまとめた「鉄笛」という文集を毎年夏合宿の時に配布するという伝統がある。
内容に制限はないのでネタに走る者もいれば、親への感謝、その年にかける思い等、様々な文章が存在してとても面白く、合宿の休憩時間にこれを読むのがなかなか楽しい。

その中に僕の心に残る、ある先輩が書いた文がある。
「感情はデジタルじゃない。俺たちはロボットじゃない。感情がある人間なんだから、顔を真っ赤にして戦おう。戦うときは精神異常者だ。デジタルしてるやつにビックヒットなんてできない。」
といった内容だ。

現時点で人工のものに感情はない。(最近は人工知能が感情を持っているという話もあるが。。)
感情は人間をはじめとする生物にのみ与えられたもの
特権。

時に苦しめられたりもするけど、幸せになれたり、やる気にさせてくれたりもする

そして、戦いの場においてこの感情というものはある種、武器にもなり得ると思っている。
感情を向き出しにして戦っている仲間を見れば、自分にも力を与えてくれる。
感情をむき出しにして向かってくる奴とそうでない奴、相手から見てどちらが怖いかを考えれば答えは容易に出るはずだ。

感情をむき出しにして戦えば勝てるというわけじゃない。
感情という前提があり、その上に技術や戦略を乗せて戦わなければ勝てない。

でも、せっかく神様から与えれられた「感情」というもの、表に出して武器として持って戦おうじゃないか

日曜日
ボールを持って走っている時、敵がタックルしてきたら顔を真っ赤にしてブチかまそう
敵がボールを持って走ってきたら顔を真っ赤にしてひっくりかえしてやろう

そして、ノーサイドの笛が鳴った時、みんなで顔を真っ赤にして喜ぼう

僕たちは感情がある人間なんだから。


祝成年

投稿日時:2016/11/10(木) 14:17

成年
それは未成年ということで制限されていたお酒やたばこ等が解禁となる。
それにともない、社会の中での責任が大きくなる。
要するに大人の仲間入りをするということだと解釈している。

日本において成年とは
「年齢20歳を持って成年とする」
と定められている。

つまり、日本において20歳を迎える誕生日というのは特別な意味をもつものです。

そんな特別な誕生日迎えた同期を祝おうと医学科43期・看護学科3期の選手、マネージャーが昼休みに集まった。


「主役は遅れてやってくる」

狙ってかわどうかわからないが、彼は集合時間に5分ほど遅れてきた

あっ、間違えた。
主役は友納ではない。そもそも彼はまだ18歳。たぶん。。

本日の主役は彼


1年生SH/FL島影一輝
普段もラグビー中も物静かというか、落ち着きすぎているというか、とにかく寡黙な男である。

特別な誕生日をみんなに祝ってもらうのが恥ずかしいのか、少しはにかんだ笑顔を浮かべて登場した。

島影には好きながある。
何色とは言わないが、、、

その色にまつわるプレゼントをマネージャーから受け取り、非常に嬉しそうな表情を浮かべていた島影にもう一つ、手の込んだプレゼントが。


「まいにち島影!」
昨年、大流行したアレの島影バージョン。
毎日、日めくりで島影の名言と触れ合える貴重なもの。

作成にどれ程の時間を要したのかわからないが、かなりのクオリティ。

島影もかなり嬉しそうな表情を浮かべている。

欲しい。俺も欲しい。

そして、プレゼント贈呈が終わった後、みんなで「Happy Birthday」を歌い、


集合写真を撮り
「島影一輝成人お祝いパーティー」
終了。
(川村さんは撮影直前に体力検定に行ってしまったのでこのような形に。。)

島影にとって一生忘れられない誕生日になったことは間違いないだろう。(と思っている)

せっかく何かの縁で出会い、共に生活し、楕円球を追いかけている仲間。
特に同期のつながりは素晴らしい財産です。
栄くんの時もそうでしたが、こうやってみんなで祝福する事はとても素晴らしいこと。

この光景を見て、僕は涙をこらえることができませでした。。

おめでとう島影!
素敵な大人になれよ!!

こんな感じのブログでいいですか?
ハクセンさん

 

第2戦 vs昭和大学

投稿日時:2016/11/06(日) 23:20

並木祭、観閲式の影響もあり、約1ヶ月ぶりに訪れた2016年シーズン第2戦。

すでに一敗している我々にとって、ここから先は1戦も落とせない。
そんな状況で迎えた今日の相手は昭和大学。
今シーズン、成績だけを見れば苦戦しているが、昨シーズンは敗れた相手。決して油断はできない。

ホーム防衛医大グランドでの試合。
絶対に負けられない戦い。

試合前からなんとも言えない緊張感がグランドを包み込んでいた。

ウォーミングアップを終え、全員で部歌を歌い、心を一つにしてその時を迎える。


午後2時、キックオフの笛が鳴らされた。

それからわずか数分後、6年生FL橋本が相手ボールスクラムの攻撃を止め次のスクラム始まる時、こう叫んだ
「防衛医大、タックルだろ!!」
普段物静かで、黙々とプレーする男があんなに熱くチームを鼓舞する姿を見て、胸が熱くなった。
そして、僕はこの試合の勝ちを確信した。
なぜなら、その試合にかける熱量は結果に比例すると個人的に思っているから。

そして、そんな彼の言葉に応えるように、みんなが必死にタックルをする。
例え抜かれても、必死のバッキング。
幾度となくゴール前に迫られても、相手に得点は許さない。
中盤でペナルテイーを取られることはあっても、自陣ゴール前では反則もせず、必死に守った。

しかし、負けられない相手も、こちらの攻撃を必死に止めてくる。
何度、ボールを持って前進しても、必死に跳ね返してくる。
あと一歩のところでなかなか得点が奪えない。

前半を終わって0−0
息の詰まる展開。
ハーフタイムで修正点を出し合い、勝負の後半30分へ向かう。

後半、防衛医大が攻撃にテンポが生まれ、ボールキープして敵陣に攻め込むも前半同様、相手の固いDFの前に得点を奪えない。
そして巧みなキック戦術の前に、自陣に釘付けにされる時間も。

しかし、チーム全員で心を一つにボールをつなぎ、体を張って前に出て先制トライを決める。
ゴールは外れてしまうが、待望の先制点を奪うことができた。
そしてその後も攻撃の手を緩めず、2PGを追加して11-0でノーサイド。

苦しみながらも優勝への望みをつなぐ1勝を手に入れた。

勝ちを手に入れることが簡単ではないと改めて感じた。
本当によく我慢した。攻撃も、守備も。
我慢するということは試合を制する上で非常に大事だが、難しい。
その我慢比べで勝てたこと。日頃の練習の成果だと思う。
大事な局面でのノーペナルティー。何回も起き上がって必死にタックルをする。何回も攻撃を継続する。
簡単なようで、非常に難しいこと。
それをやり切ったみんなを誇りに思う。
価値ある1勝。

でも、もう来週には次の試合がやってくる。



試合後、試合開始直後に叫んだ橋本にある選手が言った。
「ハッシーのジャッカルすごかったな!」

橋本は今日の試合で何度も激しいタックルをし、ピンチを救うジャッカルを連発した。
その声に対し
「それが俺の仕事だから。ただ自分の仕事を淡々とこなしただけだから。」
と橋本は答えた。
泣かせるセリフ。
かっこよすぎる。

さぁ、みんなが自分のやるべき仕事を100%こなす準備をしてチャレンジしよう。
リベンジしよう。
王者・筑波大学に。




 

Inspire

投稿日時:2016/11/02(水) 10:30

最近めっきり寒くなりましたね。
コーチのいまだです。

今回は橋本くんにインスパイアされて自分の想い、考えを書きたくなってしまいました。
長文になってしまいます。。
ごめんなさい。

いよいよ11月。
泣いても笑ってもあと1ヶ月。4試合。

1ヶ月後、最終戦が終わったあと、自分がどんな感情になっているか、チームが優勝しているかどうか、これは誰にもわかりません。

でも、未来を想像することは誰にでもできます。

「今の積み重ねが未来を作る」
という考え方があります。

僕もそれはその通りだと思います。
だって、みんなは「今」を生きていて、「今を生きたきた過去」があるから「その時の未来である今」が作られているんだから。
僕もそう思って生きていた時代もありました。

でも今、僕は
「なりたい未来を想像して、その為に今やるべきことを積み重ねていく」
という考え方で生きています。
それも、
「こうなりたい」
ではなく、
「こうなるんだ」
という強い想いを持って。

前者も後者も考え方としてはほぼ変わらないと思います。
捉え方の違いかなと思います。

僕がなぜ後者の考えになったかというと、「今」に対する捉え方が変わり、自分を信じれるようになったからです。
生きていれば辛いこともあります。むしろそういうことの方が多いかもしれない。
日々の練習も辛いと思います。くじけそうになることの方が多いと思います。。

でも、「こうなるんだと信じた未来」を持って過ごしてると、辛いこと、くじけそうなこともその未来にとって必要な事だと思える。
辛くても、くじけそうでも必要だと思えば今までよりも頑張ることができる。
だって、自分は目標を達成できるって信じてるから。

そして、目標を達成した時の喜びは何物にも変え難いものです。

みんなは今週末の、1ヶ月後のチーム、自分のどんな姿を想像しますか?

待っているはずの自分が思い描く未来に向かって1分1秒どんなに辛くても、くじけそうでも挑戦し続けよう!

文章だけではつまらないので、最後は昨日の練習の写真を載せて終わりたいと思います。


川村さん、小林さん、寒い中サポートありがとね!

川村さん、、、、素敵な笑顔!

有留さん、写真では魂は抜かれないよ~!


素晴らしいダッシュ!

素晴らしいスクラム!!

練習にも緊張感が。いい練習ができました!

キャプテンがチームを引っ張り、みんなでキャプテンを支える。
ビブスも着せてあげます!

さあ、今日も練習頑張りましょう!!

長文失礼しました。。


 
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