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公式戦へむけて☆

投稿日時:2016/11/03(木) 14:45

橋本先輩の胸が熱くなる文の次に投稿するのは大変恐縮なのですが、僕も試合に対する気持ちを述べようかと思います。

僕は中学高校とラグビー部に所属しておりましたが、今まで先輩と共に最後の公式戦を闘うという経験がありません。
在籍していた名古屋市立志賀中学校にラグビー部が出来たのは僕が中学に入学したのと同時でした。創部メンバーであるため、先輩に勧誘され、先輩から学び、先輩と競い合うというどのラグビー部でも行われていることが出来ませんでした。勿論その代わり、創部メンバーとして今後受け継がれていくであろう伝統を創るという貴重な経験ができたのはあります。

高校では打って変わって伝統ある愛知県立明和高等学校ラグビー部に入りました。レギュラー争いもシビアで、1年生時、2年生時共に花園予選を先輩と闘うことはありませんでした。憧れの先輩方をグラウンドの横で応援することしかできず、先輩のために自分は何もしていないんだと自己嫌悪に陥ったこともありました。

そして今、僕は防衛医大ラグビー部の公式戦を迎えようとしています。
6年生の先輩方をはじめとして、先輩方の中に混じって試合に出ます。今までにない経験。チームのため、先輩のためにプレーをする。勝利の先には一体何が見えるのか。緊張しつつもワクワクした気持ちでいっぱいです。

そしてもう1つ。
試合は決してグラウンド内の15人だけで闘っている訳ではありません。
リザーブメンバー、怪我人、マネージャー、監督、コーチ、OBの先輩方、応援してくださる関係者の皆さま、全てが合わさってチームです。公式戦はチームで闘っているのです。
青臭いと思われるかもしれませんが、これはラグビーを通して僕が学んだことの1つです。

チーム全員で勝ちにいきます。
応援のほど、よろしくお願い致します。

はしもとの日々雑感①

 written by 橋本 悠 投稿日時:2016/11/01(火) 23:10

 「指揮者先頭 率先垂範」とは、海上自衛隊に旧海軍からの伝統として受け継がれている、精神というか標語というか、そんな感じのものだ。「伝統墨守 唯我独尊」とたとえられる海上自衛隊にあっては、旧海軍から受け継がれている伝統はいくつもあるのだが、ラグビーに通じるものがあると思うので、紹介しておく。その詳細をここでは説明しないが、要は「上の者が先頭に立って、『我に続け!!』と背中で引っ張ること(が大事だよ)」と解釈するのが適当だろうと思う。(私と同じく歴史好きな方は、日本海海戦について詳しく調べると、その言葉の意味するところをより深く学べるはずだ。)
 ところで、「学ぶ」というのは「まねぶ」つまり「真似る」という意味の古語に由来があるというのは、割と有名な話だ。勉強でもスポーツでも、初心者のうちは、先生やコーチが教えてくれたことを見よう見まねでやってみるところから始まると私は思っている。いわゆる「デキるなコイツ」というヤツは、要領を得るのがうまくて、真似るコツというか、そういうものをつかむのがうまいヤツのことをいうのではないだろうか。
 さて、ウンチクを延々と垂れてきて、何が言いたいのかというと、「後輩は先輩を見て育っていく」ということだ。良くも悪くも、グラウンドの中でも外でも、後輩は先輩を見て育つ。初心者が多い防衛医大ラグビー部では、特に「先輩」の役割が大きいように思う。彼らは、先輩を見て、学び(=マネしながら)育っていくのだから。たとえて言えば、「先輩」はラグビーの教科書といったところだろうか。(グラウンドの外で、教科書のような存在の先輩がいるかどうかは、後輩諸君の判断に委ねる...。(笑))
 最近、タックルがうまくなりたい、と思ってか、何名かの1年生が決まって私が持つタックルバッグに入ってくるようになった。彼らの、うまくはないけれども、ひたむきなタックルに、感じるものがある。
 フランカーとして私が残せるものがあるとしたら、それはタックルかもしれない。小さくても、大きい相手を一撃で仕留める、低いタックル。魂のタックル。私がラグビーを始めた原点。
 残り1ヶ月、背中で彼らを引っ張りたい。
 
 
 
 
 
 
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