マッシードリーム号 2009/10

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先輩

 written by 益子 俊志 投稿日時:2009/10/31(土) 09:37

先日、早稲田の先輩と久しぶりに一杯やりました。その先輩は橋本裕一さんです。私が学生時代コーチをしていただきたくさんのものを教えていただきました。ラグビーのスキル的な質は向上しているのは認めるけど何か最近のラグビーに違和感を感じていると言った話から始まり、組織論まであっという間の時間でした。橋本さん曰く、「勝敗を超えた勝利を目指す」非常に難しい言葉ですが、ただ単に勝ち負けを争うのではなく、勝敗の先にあるハートの部分だと思います。どんなことをしても勝てばいいのか、そこに品格が存在するのか、相手に対して敬意を払っているか。そこのところを最近の指導者は教えていない。私は橋本さんのお父さん、橋本晋一さんにもお世話になりました。戦後ターザン橋本の異名で日本のラグビーを牽引した方です。私が大学2年のときの監督でした。愛情が溢れていて人間として懐が広くすべてを包み込んでくれる大きな存在でした。何も分からない若造を家に呼んでこれでもかというほど大盛りのご飯を御馳走になりいろいろな話を頂きました。親子2代にお世話になりここに私がいるわけです。いつもこのブログでも言っていますがラグビーは文化です。ただ身体を鍛えるスポーツではなく極限を体感することで人間の様々な部分が見えてくるのです。人間の性。素敵なところと醜いところ。そういった中で冷静に理性をコントロールして貢献することができるラガーマンを育てていきたいと思います。もう一度このようなことを思いながら今日のブレディスロウカップを見たいと思います。

感謝。

 written by 鷲見 賢司 [ラグビー] 投稿日時:2009/10/29(木) 23:30

はじめまして。監督代行の鷲見です。
「マッシードリーム号」に途中乗車させて頂きます。
普段は1ファンとしてHpを楽しく拝見していますが、たまには発信しないと。

僕は今、留学中の魚住監督に代わり、ラグビー部の監督代行をさせて頂いています。
まさかこんな形でラグビーと再び関われる日が来るとは夢にも思いませんでした。
高校1年から大学卒業までの9~10年間、いわゆる「プレイヤー」としてラグビーに携わりました。
楽しいことよりも辛いことの方が多かったかもしれませんが、今となっては全てが美しい思い出、
そして自分の骨幹となっているような気がします。

さらに、プレイヤーではない時間の多くで、ラグビーからたくさんのことを学び、享受しています。
紳士の精神、多くの仲間・先輩・恩師との出会い、その他・・
「ラグビーをしている(していた)」というだけで、これほど濃密な文化・コミュニティが形成されるスポーツは、他にないのではないでしょうか?
日々、ラグビーというスポーツに感謝です。

監督代行にして頂き、日々の練習で現役のみんなと接していると、驚くことが多々あります。
彼らの若さ・エネルギー、真面目さ、吸収力。(時に、危うさも・・)
春にはジャージすら似合わなかった1年生が、今やトライに絡めるようになってきました。
数年前に「運動できるの?」って思っていた後輩が、チームの核心となっています。

現役選手のみんな、君たちは確実に強くなっています。そして、まだまだ強くなれます。
concentration.  全ては集中から。
みんなの伸びしろを左右するのはそこだと思います。

慣れない書き込みで乱筆になってしまい、すいません。

グラウンドで再びボールを追いかけるようになってから、
僕の中の時間は彩りを増したように感じられます。
全ての仲間に、感謝です。

シーズン終了時、ウマい酒を飲みましょう!

キャプテン

 written by 益子 俊志 投稿日時:2009/10/29(木) 00:03

防衛医大ラグビー部はキャプテンを中心に練習が行われています。当然ですが、キャプテンの仕事は膨大で練習メニューからゲームマネジメントまでグラウンドの中での責任も重大です。それ以外でも主務とのシーズンスケジュールの調整のための主将会の参加。OBとの連絡調整。けが人の把握etc.我チームの長野主将は実習が忙しい中責任を果たしています。ナショナルチームなどトップレベルでもそうですがコーチが毎日練習を仕切っています。今回来日したオールブラックスとワラビーズもそうです。どの種目もどのレベルでもコーチの役割は大きいのですが、ラグビーにおいては試合になればキャプテンがすべてなのです。そのために試合前になると監督・コーチを練習に関与させない「キャプテン’s learn」というものがあります。オールブラックスとワラビーズは金曜日に国立競技場で実施するようです。アップから最後の練習までキャプテンがすべてを指揮していくのです。そういった練習を見学に行きたかったのですが、問い合わせをしたところプレスにオープンにするのは最初の10分で後はクローズ(非公開)だそうで残念です。仕方ないですよね。試合の前日ですから。我チームは常にオープンで楽しくやっています。長野キャプテン試合で頭が真っ白にならないように普段通りにやってくださいね。鷲見監督がやさしくサポートしていますから安心して。

日々練習

 written by 益子 俊志 投稿日時:2009/10/28(水) 18:17

東京薬科大学戦勝利から一日明けて火曜日から練習再開。今週末の東海大医学部戦に向けて課題克服基本の徹底を中心とした内容になりました。昨日強調したのは、集中力の継続、スイッチをワンプレーで切らないこと、ラグビーのインプレイーの時間は一回長くて1分前後です。自分が一回プレーしてその度にスイッチを切っていたら15人がプレーしていることにはなりません。直接プレーに参加している選手は当然ですが、参加していない選手でも情報を伝達したり、次のプレーを予測してポジションをとったりカバーリングすることはできます。このような意識で全員がプレーに参加することでアタックでもディフェンスでも厚みが出てくるのです。言うのは簡単ですが、毎日の練習で相当意識していないと試合では発揮できません。練習は極端に意識してやることで試合では無意識にプレーできる。同じ練習でも全くスキルアップの時間が変わってきます。学生の集中力のポテンシャルは元々高いのですからその出し方を訓練してほしいと思います。怪我のないように祈りつつ。

蜘蛛の糸

 written by 益子 俊志 投稿日時:2009/10/26(月) 17:25

昼休み、中野渡、岩永学生が深刻そうな顔をして来ました。何事かと思いきや、31日のブレディスロウカップのチケットのことでした。あれはその辺のローソンで売っているからとのことで一件落着。それから昨日の試合の話から彼らが入校当時の話まで懐かしく話しました。1年生の頃は岩永180cm50kg中野渡は180cm60kgだったそうです。ちなみに私は180cm68kgでした。人間鍛えれば大きくなります。身体ばかり大きくしても人間成長しませんから頭も鍛えろということで医学的な質問をしましたが完璧(非常に初歩的これで国家試験が受かる保証は全くありませんが)アナフィラキシーの話になりハチに刺されることでどのようになるのか、私は少年のころアシナガバチに鼻の先を刺され大変な思いをしたのを思い出して彼らに聞きました。ハチから蜘蛛の話になり、私はこの世で存在を消して欲しい一番が蜘蛛です。蜘蛛の糸は縦糸横糸どちらが粘着力があるとか、天敵のクマは黒いので黒い服は襲われやすいとかの中で「小説「蜘蛛の糸」の作者がわからず検索したら、芥川龍之介と思い出し一安心。もう一度読み直すと子供の頃に純粋であった心が濁っている自分に気付きました。常に自分がと思わず慈悲の心を持って生きていくことを再認識させられました。彼ら両名にもコピーして渡しました。ドクターになる学生はもちろん医学的な知識と技術は大事ですが最後はやっぱりハートでしょう。また楽しい時間を過ごしてしまいました。彼らは素晴らしい医者になることは保証しますが、国家試験に合格するかは保証できません。しっかり夜勉強しろよ。

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