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ブログ 橋本 悠さんが書いた記事

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はしもとの日々雑感⑮[フォワード日和]

 written by 橋本 悠投稿日時:2017/02/26(日) 13:32

 はしもとの日々雑感と題して、私が感じたことや考えたことを書いてきたブログも今回で最終回。卒業まで1週間を切った今、6年間ラグビーをやってきて、後輩のみんなに伝えたいことや考えてほしいことがあるので、最後の機会にのこしておくことにする。
 
①防衛医大でラグビーをやる意味を考える
 防衛医大というのは、ご存じのとおり、特殊な学校だ。医師・看護師という医療職を育てるというほかに国防に関わる人間を育てる点において。
 これらの特殊な職業において必要とされるのは、技術や知識はもちろんだが、一番重要なのは『信頼』なのではないかと思う。そして、その信頼というのは、知識や技術に加えて人間性というものがあって初めて形作られるものだと私は考えている。
 この人間性というのは、もちろん教室では身に着けることのできないもので、だからこそ、ラグビーを通して学び、身に着けていくことが大切なのだと思う。ラグビーはそれを可能にしてくれるスポーツだと思うし、独自の文化や伝統から学び、日々の生活に生かしていくべき点も非常に多いと思う。
 後輩のみんなには、ラグビーがうまくなることももちろんだが、時折、『自分は何のためにラグビーをやるのか』ということを考えてみてほしい。
 そうすれば、自然と、ラグビーに対する取り組み方はもちろん、日々の生活や勉強に対する姿勢もより素晴らしいものになっていくはずだ。私たちが、他のスポーツをやっている人間と同じではいけない。ラグビーをやっているからこそ得られるものを、日々の生活に活かしていかなければいけない。

②体を張ったラグビーをする
 私自身は体が大きいとか足が速いとか何かスキルがあるプレーヤーではなかったが、体を張るプレーは割と得意だったと思っている。今の練習を見ていて思うのは、みんな確実にスキルは上達しているということ。でも、これはある意味当然のこと。たくさんの時間をかけて、いいコーチに教わって、何回も反復練習しているのだから。基本的なスキルや戦術をしっかりと落とし込んでいけば、いい結果が待っていることだろう。
 しかしながら、目立たないけれども、体を張ることの重要さも忘れないでほしい。一発のタックルやルーズボールへのセービングで試合の流れが変わることはよくあることだ。こういうプレーは練習ももちろんだが、『気持ち』の占める割合が高いものだと私は考えている。自分よりも大きな相手に、怖がらずに刺されるか。相手が押し寄せる中に頭から突っ込んでいけるか。これらは、スキル云々の問題ではなく、自分の壁を越えられるかどうかという問題な気がしている。だからこそ、その壁を越えられれば、ラグビーは私たちを大きく成長させてくれるはずだ。

 いろいろと説教たらしいことを書いてみて、伝えたいのは、ラグビーを通して「信頼できる人間」になってほしいということ。私も、人間としてはまだまだ未熟だけれど、ラグビーを通して多くのことを学んだと思っているし、ラグビーをやっていない人間には持っていないものをたくさん持っていると自負している。
 後輩のみんなも、どうせラグビーをやるなら、プレーだけではなく、いろいろな面で大きくなっていってほしい。ラグビーはそれを可能にしてくれる素晴らしいスポーツだから。
 
 ラグビーに明け暮れた6年間はあっという間だった。ラグビーを通していろいろな人に出会い、様々なことを考え、たくさんのものを得ることができたと思っている。今まで本当にありがとう。
 最後になったが、今後の防衛医大ラグビー部のさらなる発展を願っています。
 

はしもとの日々雑感⑭[フォワード日和]

 written by 橋本 悠投稿日時:2017/02/14(火) 11:13

 昨日、国試が終わった。3日間の試験時間は合計で920分。大一番だった。自己採点では特に問題なく、6月からは研修医という新たなステージで仕事ができそうだ。(予定)それまでは、横須賀と江田島で海上自衛官としてのお勉強をすることになっている。(確定)
 それなりに勉強していたとはいうものの、人生をかけた大一番は初日から大荒れだった。その中でも、最後まであきらめずに試験に臨めたのは、ラグビーを通して精神的に成長できたおかげだ。あと、個人的な話だが、試験の朝は下の2つの動画(アメフトだけど)を見て、気持ちを高めていた。加えて、見送りも支えになった。特に、1年栄のWAR CRY(?)はよかった。もちろん、ハッシーあるあるもよかったよ。(笑)  下級生のみんなも、何か大一番の時は、気持ちを高ぶらせる音楽でも動画でも持っておくと、いいと思う。上の動画で古橋さん(監督)が言っている「松下電工」や「法政大学」や「フットボール」を、「ラグビー」とか「試験」とか自分の置かれた状況に当てはめて観てみてほしい。
 また、先々週から2017年のシックスネーションズが始まった。私は、試験勉強中に「息抜き」と称して、全試合観たが、どれもいい試合だ。南半球のラグビーのような、アッと驚くような奇抜なプレーはほとんど見られないが、キック1本で勝敗が決まる試合が伝統的に多いせいか、ミスが少なく、基本に忠実な、プレイヤーとしてお手本にすべきプレーが数多くみられる。ぜひ下級生のみんなには練習を頑張るのももちろん、トッププレイヤーのプレーも見て、自分のお手本を探してみてほしい。
 2017年。新たなるステージへ。
 今年もはしもとは低く刺さり続けます。
 志は高く!
タックルは低く!
 腰も低く!(笑)

はしもとの日々雑感⑬[フォワード日和]

 written by 橋本 悠投稿日時:2017/01/06(金) 19:14

 サボっていたわけではないが、かなり久々の更新となった。年が明け、卒業まで2か月を残すばかりとなった先日、海の制服が届き、袖を通してみて身の引き締まる思いがした。しかしながら、医師として、自衛官としての生活がすぐそこに待っているのだという実感はあまりなく、誰かのために働くことができるということに対する期待と自らに課される責任の重さに対する不安とが入り混じった不思議な感覚を覚えた。はしもとは立派な小児科医、スマートなnavyになれるだろうか?
 さて、ラグビーはと言えば、花園も大学選手権も残すは決勝戦。大学ラグビーでは、早慶明の3校はいずれも年を越すことができなかった一方で、同志社は10年ぶりに準決勝へコマを進めた。今年は、伝統校がもっと大学ラグビーを沸かせることを期待したい。
 最後に、正月に実家に帰って、本棚で目にした『米内光政』(阿川弘之著)から、いいなぁと思った言葉を。
 
人間と言うものは、いついかなる場合でも、自分の巡り合った境遇を、もっとも意義あらしめることが大切だ。
 
 私もそうだが、なにかうまくいかないことがあったとき、人間はそれを自分のおかれた境遇のせいにすることが多い。そうすれば、自分を完全ではないものの納得させることができるから。でも、世の中もラグビーと同じで、うまくいくことのほうが少ないのではないだろうか?そんな状況で、うまくいかないことを環境のせいにしていていいのだろうか?そのままではいつになっても自分の本当に求める姿になれないのではないか?その環境で過ごした時間はなんのためだったのか?そこにいた自分とはいったい何だったか…。いろいろなことを考えさせられる。
 私も、防衛医大に入って、小児科医になりたいと思ったころ、「部隊にはこどもなんて来ないし、そんなところで何年も働いてちゃんとした小児科医になれるのか?」とか、いろいろなことを考えていた。でも、自分がおかれた環境がどんなものであれ、一端の人間はきっちり仕事をする。今思えば、自分の境遇について心配している間に、自分を高めるべくできることはたくさんあったはずだが、自分はそれができなかったと思っている。
 よく「言い訳をするな」と言われるが、それは単に見苦しいからではなく、自らを否定することにもなるからなのだと思う。自分のおかれた環境・境遇に言い訳することなく、今年1年頑張って、小児科医、navyとしてのスタートを切りたい。
 後輩のみんなも、残された時間を、防衛医大という環境で、ラグビーというスポーツを通して、意義あるものにしてほしい。
 
 
 

はしもとの日々雑感⑫[フォワード日和]

 written by 橋本 悠投稿日時:2016/12/06(火) 10:59

『はしもとさんご出身は?』
『東京です。』
『え?』
 
『はしもとさん血液型は?』
『AB型です。』
『あ~。』
 
 上は、自己紹介の際によく起きる会話だ。はしもとに投げかけられる『え?』や『あ~。』という発言の真意はともかく、今年の早明戦も『え?』や『あ~。』の連続だった。主にレフェリングに関して。試合後に明治の丹羽監督もレフェリングに対していろいろ言っていた。緊迫したゲームだっただけに、レフェリングに問題があったとすれば残念だ。まぁ、終わってしまったものをごちゃごちゃいうのはノーサイドの精神に反するので、これくらいにしておこう。
 そもそも、ラグビーが始まったころ、レフェリーは存在せず、反則が起きたかどうかは両チームのキャプテンの話し合いによって判断されていたらしい。それから時を経てレフェリーが存在するようになったけれど、30人もの人間が競技するなかでレフェリーが1人しかいないというのはなかなか興味深い。当然、レフェリーも人間だから、すべての笛が正しいとは限らないし、レフェリーが笛を吹かなければ『反則』にはならない。かと言って、レフェリーが見ていないなら何をしてもいいのかというと、それは間違いだ。紳士の国イギリスで生まれた紳士のスポーツは、時代を経てルールが変わっても、その精神を現代まで失わずに残している。(World Rugbyの『ラグビー憲章』を参照!)だからこそ、多くの人を感動させ、こんなにも魅力あるスポーツであり続けられるのだろう。
 この精神は、社会に出ても通用するものだと私は思っているし、医療の世界ではなおさらだと思う。disciplineがなければ、lawを守っていたとしても失格という点で。(もちろん、lawを守らなければ、sin bin/sent offになってしまう点でも、ラグビーも社会も医療も一緒だ。)一時期、ラグビー部員の不祥事がニュースをにぎわせたが、ラグビーというスポーツをやっているからこそ、そのような事件は残念でならない。
 『他人が見ていなくても、自らを律してプレーする』ことがラグビーには求められているし、そう信じられているからこそ、ラグビーのレフェリーは1人しかいないのだと思う。
 高校や大学では花園や大学選手権がはじまり、これからの時期はテレビやラグビー場で試合を見る機会も増えると思うが、ぜひ、プレーだけでなく、それ以外のことにも目を向けてみてほしい。
 
 

はしもとの日々雑感⑪[フォワード日和]

 written by 橋本 悠投稿日時:2016/11/29(火) 14:10

 ハクセンさんのブログに、最近まじめな記事ばかりで浮いてしまって困ると書いてあった。確かに、最近はまじめなブログが多かった。はしもとも割とまじめなブログばかり書いていた。まぁ仕方ない。はしもとはクソマジメなのだから。でも、はしもとにもまじめじゃない話ができるんだということをここらへんで示しておきたい。
 今回ははしもとが考えるFWのポジションごとの特徴・性格について。ネット上にはポジションごとの特徴やその性格についてまとめたサイトがゴロゴロ転がっているけれど、どれもいいことばっかり書いてあっておもしろくない。ここでは辛口にはしもとが書いていきたい。
 
PR:デブ。黙々と仕事をこなす職人。私生活でも、黙々としている。性格はやや暗め。いいデブ。飲んでみると、味があって面白い。BKが嫌い。明るいデブもいるけど、案外腹黒かったりしてがっかりする。番長さんはどちらのデブですか?
HO:デブ。 PRよりもさわやかでほんわかしているけど結局は仕事人。いいデブ。飲んでいると面白い。意外と器用。いつも腰が痛そう。
(フロントローまとめ)
フロントローは仕事人。苦労も多い分、いいやつが多い。

LO:非デブ。背が高い。女にモテそうなやつと男にモテそうなやつがいる。男にモテそうというのは、そう意味じゃなくて、黙々と仕事をこなす、大野均みたいなLOのこと。ハクセンさんもぜひそういうLOになってください。女にモテるLOとは、飲んでいてもそんなに面白くない。だってチャラいから。
(セカンドローまとめ)
セカンドローも仕事人。2パターンの人間がいる。

FL:非デブ。気が強い。はしもとの本職はココ。アタックが得意でバックスラインにもどんどん参加していく器用なタイプと、はしもとのようにディフェンスが好きでタックルとジャッカルばっかりやっている物好きタイプに分かれる。どちらのタイプとも飲んでいてあまり楽しくない。だって気が強いから。強いのはお酒の度数だけで十分です。
No.8:デブと非デブで半々。FLよりも、アタックとディフェンスのバランスが取れたプレイヤーが多い。FWのまとめ役。FLと同じく気が強いヤツが多いから、飲んでいてもそんなに楽しくない。
(バックローまとめ)
気が強いヤツが多い。イヤな奴が多い。器用なタイプと職人タイプがいる。
 
(女性のみなさま)
FWはBKほどかっこよくはないかもしれませんが、フロントローをはじめとして、痛くて苦しい仕事を黙々とこなしています。ぜひ、評価してあげてください。
 
(そんなことないよと思ったプレイヤーのみなさま)
ごめんなさい。でも、そうでしょう?(笑)
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